Saturday, April 30, 2011

2011年ロンドン留学体験記-----イギリスの野鳥の暮らし、人とのかかわり-----

2011年4月にイギリスはロンドンに6ヶ月ほど滞在しました。
 
あまり建物に興味がない私の唯一の楽しみは、屋外でのバードウォッチングでした。この時書いてあることは、若干かたよった考えのような気もしますが、こんなことを考えながら過ごしてたんだということを思い出しました。
 
以下そのときの原文です↓

私の住むwoolwichの近くの公園です。

最近は毎朝6時におきて、
スクールに行く前に散歩に行っています。
ロンドンにはこの手の公園が
多くあるようです。
私の感覚では、私の住む神奈川の多摩地域よりも
今住んでいるところのほうが野鳥が多い感じがします。
人口、家の数はあまり実家と変わらないと思いますが
(むしろ車の数と交通量は多い気がします)、
圧倒的にこちらのほうが野鳥が多い。
なぜか?
ちょっと考えてみました。


まず、やっぱり公園の大きさの規模が違う。
生田緑地(地元の大きな自然公園)くらいの
大きさの公園があちらこちらにある。



イギリスでは、鳥に餌をあげることは
”良いこと”となっているようです。
餌がなくなる冬場には、鳥に餌をあげましょうと
学校でいわれるとか。
公園で餌をまいている、おじさんをよく見かけます。
なので、人を見るとハトがすぐ寄ってきます。
そして、こロンドンは結構汚いので、
道端にもりんごとか食べ物の残りが
散らばっていることが多いです。
日本ではハトに餌をあげたり、
カモにパンをあげたりするのは、
”良くないこと”となっていますよね。
いわゆるハトの公害もありますし、
人獣共通感染症の問題、
ジャンクフードを与えていれば、
有害物質が鳥に蓄積する可能性もあるし、
鳥に感染症が蔓延するかもしれない。
ただ、考えてみると、
スズメなどは人のそばで、
人の残り物をついばみながら生きてきましたので、
日本みたいに綺麗で、
田んぼ畑も緑も少なく、
餌を与える人もいなくなれば、
どうやって餌を確保すればよいのでしょうか?

一軒家が多く、マンションが少ない環境です。
(都市部はもちろんビルが多いですが)


家には隙間が多く、スズメにとっては巣が作りやすいようです。
日本ではマンションが多いので隙間が少なく、
軒下が少なくなっています。
今日本のスズメが減少していますが、
その原因の一つが巣を作る場所が
なくなったからだそうですね。
機密性が高い家というのも、
考え物ですが、
やっぱり私にはイギリスの家は
とても脆く感じます。
この家もよく見ると亀裂が入っています。
本当にイギリスは地震が少ない国なんだなと、
家をみるとつくづく思います。
でも、鳥にとってはとても巣作りしやすい
環境といえましょう。

この辺の人はガーデニングがとても好きです。
家に餌台を置いている家庭も多いです。
これは、私のホストファミリーの家。
家に植わっている木に普通にカササギがいます。


日本でよく見る花も植わっています。

オダマキ。
ただ、あまり、名前は気にしていないようで、
英名を聞いても”わからない”と
言われることが多いです。

タイツリソウ?ウオツリソウ?
だったけかな?

鳥にとっては多分日本よりもイギリスのほうが
住みやすいのではないのでしょうか?
正直な話、日本ではこんなに脆い家に
住むことは出来ないと思いますが、
意識の問題でなにかしら日本でも
出来ることがないかどうかと
考えてしまいます。